演 目

観劇日時/06.6.3
劇団名/劇団パズル
公演回数/第3回公演
作・演出/櫻井彩望 
スタッフ/大條綾奈・松本あゆさ・新妻理恵
音響・楽曲制作/LIN’SHUN
映像/白川勝裕
デザイン/内山直美
web構成/ko―suke
イラスト・デザイン/aiko YAMAZAKI
営業/桜井穂奈美
total produce/taichi
出演/竹内渚・下河原由起子・小田島奈々・YOU・佐藤由紀子・儀藤和也
劇場/旭川サンアザレア(勤労福祉会館内の小講堂)

対照的な二つのオムニバス

 その1
難病で死ぬ女性と純愛の男の話は、余りにもストレート過ぎて面白くない。余程ひねらないと観ている方が恥ずかしくなる。ナチュラルな演技に観とれていたが、それだけで終わってしまったので少し落胆した。
その2
文無しの若い女の子が二人、芸能人になる夢を持って札幌へ行くために駅へ来る。そこへ訳ありらしい若い女が来る。
二人は、苦し紛れにその女の膨らんだバッグを狙うが、おバカサンで気のいい二人の会話が面白く楽しい。
後で判るが、実はこの女は自分のバッグを狙われているのが分かっていたらしい。観ている時にはそれが判らず不自然な感じがしたが、そういうことだったのかという落ちがつく。この話は話の展開が予測つかないのと、会話の面白さで期待に答えた。
ただ最後の決意表明みたいなシュプレヒコールみたいなのは蛇足でしょう。

この駅が「妹背牛駅」(我が深川市の隣に実在する急行の停まらない駅員も居ない小さな駅)というのが、地元としては面映く微妙だ。サービスのつもりなのかもしれないが、余りにも身近だとイメージが固定されてマイナスの要素もあるようだ。むしろ架空の方が良かったのでは……

せっかく旭川まで来て、観客がたったの8人というのも気の毒だった。出演者が8人だから演じにくかったのではないかと気になる。これでは観ている方も落ち着かない雰囲気だ。当日パンフには出演者の名前は6人しか書いてはいないが、実際の出演者は「その1」で5人、「その2」で3人の合計8人だ。本拠地外で上演するには、様々な苦労があると思うが、観客動員も大事な仕事の一つだ。
最後に細かなことだが、気になったことを三つほど。まず暗転が完全でなかったこと。袖幕の奥の遮光が不充分で外光が漏れて開幕の雰囲気に集中できなかった。
効果音の扱いは良かったと思うけれども、音楽が雑に聞こえたのが少々残念だった。条件の悪い講堂でいろいろと苦労したと思われるが、観客は常に完全を求めている。細やかな心遣いが不足だったような気がする。
「その1」で出演した妹の役が意味不明だ。人数合わせに出したような感じだった。写真を写す役目だったのかとも思ったが、ラストシーンで自動シャッターを使ったのでそうでもなさそうだ。単純な話に余計な人物は邪魔をする。