| 演 目 神の子供達はみな遊ぶ 観劇日時/12.5.12. 14:00〜15:00 (Bチーム) 12.5.13. 17:00〜18:00 (Cチーム) 劇団名/弦巻楽団 公演回数/16 1/2 作・演出/弦巻啓太 演出助手/青塚幸 照明/樋口優里 音響操作/清野草太 衣装/斎藤もと 美術・小道具/「神の子供達はみな遊ぶ」を全国に普及させる会 制作/弦巻楽団・大沼理子・八十島悠介 チラシデザイン/小島美紀 劇場名/シアターZOO |
| 戯画化された社会派悲喜劇 ある田舎の喫茶店で、30前後の女・鳥村あずき(=斉藤詩帆)が雑誌記者・石原美紀(=能登屋南奈)の取材を受けている。 鳥村は20年前、超能力を持つ子供として、全国から集められた5人の内の1人で、その5人は「サイキック5」という名前のアイドルグループを作られTVやコンサートで超人気者となりグッズが売れに売れて一世を風靡した。 石原記者は、そのグループが崩壊した原因を調査していたのだが、記者自身もかつて子供の頃、そのアイドルに憧れていた経験をもつ。 石原記者は超能力が作られたのは金儲けのための偽物ではなかったのかという疑問をもっていたのだ。 だが鳥村は、超能力は本物で子供達は大人の金銭欲に操られていたので自分たちは被害者だという。そして今の平凡な生活を壊して欲しくないともいう。そして、その為には一切を話しても良いとさえ言うのだ。 そこへ当時の仲間、今はコンビニ店長のヒロ・ポン(=町田誠也)と、ミーヤ(=トマト)が現れる。ヒロ・ポンは強烈に一切の過去を封印したいとアピールするし、一方トマトは今でも過去を隠して芸能界の片隅で生きているから、むしろ売り出したい。 混乱した石原記者は、ともかく真相を知りたい。分裂して険悪になった、あずきとヒロ・ポン対ミーヤの間に割って入ったこの喫茶店のマスター(=吉原大貴)も実はアルフィーという名のメンバーだったのだ。しかも4人は人知れず連絡を取り合って密かに日常をエンジョイしていたのだ。 話は崩壊の原因がリーダーの絶対独占に対する反抗だったことが分かって、石原記者は4人がリーダーを抹殺したのではないかという別な疑問を起こす。 4人は否定するが、未だにそれぞれが超能力を持っていることを知り、より一層の疑いを深める。 この話を真面目に演じれば、かなり面白い社会派の悲喜劇が出来たと思うのだが、実際には真相告白を阻止しようとするヒロ・ポンと売り出したいトマトのアピール行動の戯画化が誇張され過ぎて何ともふざけた中途半端な舞台になった。 09年4月の初演の初見では、大人たちの金本位に操られていたという視点が途中で消えたこと、石原記者自身も父緒にメンバー入りを強制されて悩んだという経験がトラウマになっているという、その二点が消化不足だと書いているが、今回も全く同じ感想をもった。 割り切れない想いで劇場を去ったが翌日、別のCチームで観たところ、昨日よりはずっとシリアスに描かれていたので、その不満は大分薄らいでいるのが感じられたのだった。 |