| 演 目 めいしゃ 観劇日時/12.7.14. 19:30〜20:20 劇団名/SONS WO: 上演形態/札幌・東京ツアー Re:Z提携公演 作・演出/カゲヤマ気象台 舞台監督/鈴木沙織 照明/南星・前田春香 宣伝美術/垣本朋絵 イラスト/チャナ 制作/飯塚なな子 出演/椎谷万里江・新上達也 劇場名/シアターZOO |
| 意余って力足りず 宣伝チラシによると、「日常の怠惰を打破するために盲目の妻に秘伝の手術を施す眼医者、妻の見た世界と夫の見えた新しい世界……」であり、これは面白そうだと大いに期待した。 タイトルも『めいしゃ』であり、いかにも抽象的で感覚的で恍けたネーミングで何かありそうな雰囲気が感じられる。 舞台は二人の男女、おそらく眼科医とその妻であろう。まるでお能の役者のごとく、イヤそれよりももっともっと極端なスローテンポで動きながら、台詞は逆に猛烈に早いテンポなのだが、単調で抑揚のない喋りだから感情がまったく感じられない言葉の羅列だ。 最初はそれが怠惰で何事も起こらない日常の表現だから、世界が変わるとその表現方式も一変するのかと思っていた。だが、秘伝の手術と言われるものが終わっても、その表現方法は全く変わらない。 もともと大道具や小道具は一切ないから、秘伝の手術といっても言葉だけで想像するしかない。 そして別の世界が見えるようになった妻といえども、それは観客が想像するだけだし、見た目には何も変わらず、演技も相変わらず、以前と全く同じで単に抑揚のない単調な言葉を猛烈なテンポで喋るだけだから、ついに退屈する。 事実、僕は何度か瞼が落ちかかった。ハッとしても相変わらずの進み具合であり、またウトウトとしかかる。その繰り返しでいつの間にか終わったという感じだった。 新しい表現を模索しようとする意欲には期待するのだが、今日の結果は自己満足しか感じられず、せっかくの意図が不発に終わって惜しい結果であった。 |