木に花咲く

観劇日時/15.1.30. 19:00~20:40
劇団名/劇団 新劇場

作/別役実 演出/山根義昭 演出助手/柿澤未知
舞台装置/高田久男
照明プラン/相馬寛之 照明/樋口優理 音響/西野輝明
舞台監督/広光洋一
衣装/M&M,s café 舞踏指導/正派東流 東華子
小道具/斉藤誠治・山根三男
制作/栗原聡美・武田有加 宣伝美術/北見明子

劇場名/シアターZOO

狂気の演技?

 庭の満開の桜の樹の下で筵を敷いて酒盛りをする老婆(=斉藤和子)。坂口安吾『桜の森の満開の下』を思わせる幕開けである。この老婆は狂気なのか。満開の桜は何を意味するのか? 安吾は何を見たのか?
 物語は苛められっ子の孫(=齋藤樹)を厳しくも庇う老婆と、不仲の両親(=父・
新井田廣=母・栗原聡美)の事なかれ主義で善意らしく振舞う放任育児。
時々老婆の夢か幻の中に現れる夫の老爺の幽霊(=齊藤誠治)は、狂気の老婆にとっての自己肯定であり唯一の安らぎであるのか。
 人間関係の中で狂気にならざるを得なかった狂気の老婆は、如何にも狂気を演じているという作りが見え見えで馴染まない。特に気になったのは、酒を注ぐとき、徳利を杯にちょっと触るだけで、あれでは酒は盃に注がれない。少なくとも3秒は徳利の口を杯に当てていないと盃に酒は入らない。嘘の演技だ。それともわざと嘘の行動をしているのだろうか。盃に酒が入らないのに飲むのが狂気だというのだろうか。それが気になって舞台に溶け込めなかった。
 他に踊る女=吉田輝志子・武田有加 白衣の男=小川貴大・柿澤未知
Wで父=柿澤未知、母=武田有加、老爺の幽霊=山根三男